DV、暴力をしてしまった方へ

V、暴力をしてしまった方は、離婚を回避するにはかなり不利な状況にあると認識してください。

そして、謝罪の気持ちはすでにお持ちであると思います。

しかし、さんざん暴力をふるっておいて、今さら「ごめんなさい、もうしません。」と言っても「はい、そうですか。わかりました。」と言って相手が許してくれるはずがありません。

それで許してもらえるなら、離婚調停になどなっていないからです。


そもそもなぜ、あなたは暴力をしてしまったのでしょうか。


実は、自分がなぜ暴力をしてしまったのかがわからないと、DVの問題は解決しないのです。

DVの問題は、自分の心の闇(やみ)と向き合わなければ解決できない、根の深い問題なのです。


・DVをしてしまう人が持っている「共通の感情」とは?


DVをしてしまう人には、ある共通の感情があります。それは

「他人から認められたい」
「自分は優秀なのに、世間や会社が自分を正当に評価していない」
「自分はもっと世間から評価されていいはずだ」

というような感情です。

そしてこのような感情があると、他人からバカにされたとき、大変に怒りを感じます。

誰でもそのような感情はあるじゃないかと思われるでしょうが、それは違います。

例えば、妻から何を言われようが、誰かが自分をバカにしようが、まったく腹が立たない人もいます。すべて笑ってやり過ごせます。

その人には、他人から認められたい、という感情がまったくないのです。

だから他人が自分の事をなんと言おうが、何も感じないのです。そして他人が自分の事をなんと言おうがまったく何も感じない人は、世の中にはたくさんいます。

この「他人から認められたい」という感情のことを

「劣等感(れっとうかん)」

といいます。

そしてこの劣等感があると、人は他人からバカにされたとき、どうしても腹が立つのです。

自分は世間から正当に評価されていない、だからおもしろくない、という感情があるところに、自分に対して間違った評価、つまりバカにされる発言をされたとします。

するとその発言は、自分に対して間違った評価をすべて肯定しているように聞こえるのです。

だから自分をバカにする発言は、どうしても否定したくなります。

この否定したい感情が、怒りと暴力へつながるのです。

そして人は、この劣等感を克服するために、人によってはたいへんな努力をします。

他人に認められたいから、例えば英語を勉強したり、仕事のスキルを一生懸命努力して身につけたり、深夜や休日まで仕事をしたりします。

一生懸命努力すれば、いつか他人は自分を正当に評価するはずだと思って、さらに努力を重ねるのです。(もっとも、まったく努力をせず、ダラダラさぼったままの人もいます)

しかしその人は、いつまでたっても世間から評価されないのです。一生懸命努力をしているのに、です。だから本人は余計に、おもしろくありません。これが、さらに怒りと暴力につながるのです。


・「劣等感」の正体は何なのか?


「劣等感」の本当の正体は何なのでしょうか?

実は「劣等感」の本当の正体は「恐怖」「恐れ」なのです。

つまり劣等感を持ってしまった人は

「他人から認められないと生きていけない、死んでしまう。」
「人より優秀でないと生きていけない、死んでしまう。」
「もっとがんばらないと生きていけない、死んでしまう。」

という恐怖心をもってしまった人のことなのです。

この恐怖心は、親であったり、学校であったり、会社であったり、いろんな人や環境から植え付けられたものです。

怒りの感情の根源は、すべて「恐怖」「恐れ」なのです。

その「恐怖心」が、他人を否定して自分を正当化するための「怒り」となるのです。


・他人から認められる方法とは?


劣等感を持ってしまった人に「恐れが原因だから、これからは恐れないでください」と言っても、まったく通じません。

何の根拠もなしに、恐れるのをやめなさいと言っても無理な話です。

それでは、劣等感を持ってしまった人が渇望している「他人から認められる方法」をお教えします。

それは、人間関係の法則を覚えてしまえばいいのです。

その人間関係の法則とは

「自分の出したものは、すべて自分に返ってくる」

というものです。

分かりやすく言えば、

人を喜ばせれば、自分も喜ばされる、人を悲しませれば、自分も悲しまされる、人を怒らせれば、自分も怒らされる、

ということです。

これまでのあなたは「他人から認められたい」ために、自分の優秀さを他人に言い続けてきました。

だから他人はあなたを認めるのではなく、あなたの優秀さにはまったく触れずに、あなたがやったことと同じように、自分の優秀さをあなたに言い続けるのです。

まさに、法則通りのことが起きているのです。

人によっては自分の優秀さを他人に分からせるために、他人の欠点ばかり指摘します。するとその人は、他人から自分の欠点ばかり指摘されるのです。

まさに、法則通りのことが起きているのです。

ここまで来ると、自分が他人に認められる方法は、もうおわかりかと思います。

先に相手を認めてあげる

のです。まず先に、相手の優秀さを褒めるのです。相手の良いところを先に認めてあげるのです。

自分がいかに優秀であるかは、横に置いておいてください。

そしてまず先に、相手を認めてあげるのです。

すると人間関係の法則の通り、相手を認めたという行為が、すべて自分に返ってきます。

つまり、自分も相手から認められるのです。

大切なポイントは「先に」です。先に相手を認めてあげるのです。


そんなことか、と思われた方もいるかもしれません。

しかしDVをされたことがある人は全員

「妻を褒めたことがない」
「妻に感謝の気持ちを述べたことがない」

という状態なのです。

だから妻から褒められたこともないし、妻に感謝されたこともないのです。

あなたは、妻が家事をきちんとするのは当たり前だと思っています。だから妻に感謝していないのです。

そして人間関係の法則通り、あなたは家族のために一生懸命に仕事をしても、妻はあなたにまったく感謝しません。妻もそんなことは当たり前だと思っています。あなたが努力をして出世しても、そんなことは当然のことと思っているのです。


つまり、あなたが妻に感謝をしないから、妻も感謝をしないのです。


そしてお互いにまったく感謝のない状態がなく、自分の優秀さを相手に分からせるために、相手の欠点を指摘します。

そして指摘した欠点は、法則通りすべて自分に返ってきます。

すると欠点を指摘されたことでおもしろくありませんから、ここからケンカが始まって、暴力へと発展するのです。

もしお互いに「ありがとう」とか「助かるよ」とか言い合っていたら、ケンカになるはずがありません。

だから自分の妻でも会社の人間でも友人でも、まず自分が先に相手を認めてあげてください。


相手を認めるとは、褒める、感謝を述べる、ということです。


例えば、

「家でご飯を食べるとホッとするよ、ありがとう」
「いつも家事をやってくれて、助かるよ」
「○○さん(会社の同僚)は、いつも笑顔が素敵だね」

というような具合です。

こんなことを言い続けていれば、必ず関係は良くなります。


・これからどうすればいいのか?


そうはいっても、離婚調停はもう始まっています。

妻は、調停委員を介してしか、話しを聞いてくれません。妻に感謝の気持ちを伝えたくても、直接に言うことができません。

それならば調停委員に、妻に対する感謝の気持ちを伝えるしかありません。

調停委員を介してでも、自分が暴力をしてしまった劣等感という感情と、妻に対する感謝の気持ちが伝われば、必ず展開は変わり始めます。

暴力を二度としません、などと言っても絶対に信じてもらえません。これまで何回も暴力をしてきたのですから、今さら信じてもらえるはずがないのです。

だから、自分が暴力をしてしまっ理由と、自分の妻に対する感謝の気持ちをわかってもらうことが、離婚回避への唯一の道なのです。

スポンサードリンク

このページの先頭へ