どうして夫はわかってくれないのか

婚の話をされる方は、次のような話し方をされる方がとても多くいます。


「どうして夫はああいうふうなのか」
「どうして夫はわかってくれないのか」
「どうしてあの人はこんなに変なのか」
「どうしてあの人はあんなことを言うのでしょうか」
「どうしてうちの子は、こうなんでしょうか」


というような感じです。

これらの話しにはすべて、共通していることがあります。

1つめは「どうして」という疑問系で話しをしていること。

「どうして」という疑問というかたちで相談される方は、疑問の答えが欲しいわけではないのです。

自分の思い通りにならない、気に入らないという不満を述べているのです。

だから疑問の答えをいくら教えたところで、全然納得してくれません。

疑問に何度答えても「でもあの人はこうなんです」「でも」「でも」をひたすら繰り返します。

何度答えを言っても、永遠に終わらないのです。

だから私は「それは大変ですね」と答えるようにしています。

人がなぜそのような行動を取るのか、という説明はしないことが多くなりました。質問している人が、本当の解答を求めていないからです。


そして2つめは「自分ではなく相手」についての質問であるということです。

離婚の話しですから、当然といえば当然なのかもしれません。

そして「自分はこれから離婚してやり直したい」「子どもとはこうやって暮らした」という自分に関する話には、私はすみやかに答えられます

しかし「夫にこうなってほしい」「夫にああなってほしい」という相談には、次のように答えています。


人は他人を変えられない、だからそれはあきらめてください」と。


何を言おうが、どんなに巧みな話術を使おうが、人は人を変えられないのです。

もちろん自分が相手に法律上の権利を主張するのは別の話です。

離婚の条件でお互いに合意するというのは「交渉」「話し合い」と同じ事ですから、主張すべきところは主張し、妥協すべところは妥協して、話しをまとめていくようにすべきです。

ただ、繰り返しになりますが、話術や小手先のテクニック程度では、人を変えることはできないのです。


世の中には「影響力のある人」というのがいます。

影響力のあるその人が言葉を発すると、聞いている人はそうだそうだとうなずきます。

そして、影響力のあるその人の発した言葉の通りに行動しようとします。

これは多くの人が、影響力のあるその人にあこがれている、尊敬しているからなんです。

あこがれている、尊敬しているその人に近づきたいから、発せられる言葉に従うのです。

影響力のあるその人は、人を変えようとして言葉を発しているのではありません。

聞いてくれる人だけ聞いてください、というつもりで話しているのです。

人を変えようだなんて、そもそも思っていません。

影響力のある人が人を変えたのではなく、聞いた人が感心して自分から変わっただけなのです。

だから、聞いた人がすべて変わったわけではありません。変わりたいと思った人だけが変わったのです。


夫婦関係において「どうしてあの人はこうなのか」「どうして何度言ってもわからないのか」という疑問は、まったく無意味だということが、おわかりいただけたでしょうか。

「相手がこのまま変わらないなら、自分は不幸だ」とおっしゃる方がいます。

それならば、自分のほうが変わってください。

人は人を変えられませんが、自分で自分を変えることはできます。

自分が変わるために、自分の考え方と行動を変えてください。

自分が変わって、幸せの方へ向かって歩き出してください。

離婚に向けて行動するとか、別居先を探すとか、自分からできることはいくらでもあるはずです。

「人は人を変えることはできない。人を変えることができるのは自分だけ。」

人を変えたいと思ったら、自分が変わってください。

そうすれば、自分の住む世界が変わります。

スポンサードリンク

このページの先頭へ