離婚調停、離婚裁判で使用できる証拠

婚調停、離婚裁判においては、結婚生活が破綻していることを調停委員や裁判官にわかってもらう必要があります。

自分の口で一生懸命しゃべって説明をしたとしても、調停委員や裁判官にわかってもらえなけえれば、離婚はできないのです。

そのため、調停委員や裁判官を納得させるようなある程度の証拠は必要です。

ただ証拠といっても、サスペンスドラマや刑事ドラマに出てくるようなもっともらしい証拠、が必要となるわけではありません。そこで、あると有利な証拠の具体例をあげておきます。


・「相手の生活態度をつづった日記」や「生活記録のようなメモ」


「相手の生活態度をつづった日記」や「生活記録のようなメモ」はとても役にたちます。

相手の生活態度のこういうところが許せない、と日頃から思っていても、いざ調停や裁判の場になると、なかなかうまく思い出せないものです。

そして調停や裁判の場で調停委員や裁判官にうまく伝えられないと「その程度の性格の不一致では、結婚生活が破綻していないのでは」と思われてしまいます。

そんなとき日頃からつづった日記やメモがあると、性格の不一致を伝える書面を作成するのにとても役に立ちます。


「○月×日の夕食時、子どもの教育のことで夫と激しく口論した。怒鳴り合いにになった。翌日の朝まで一言も会話せずに出勤。」

「○月×日、夫が深夜1時に帰宅。浮気の疑いがあるため理由を問い詰めたらケンカとなった。夫の財布からレストランの領収書を発見した。」

「○月×日、夫がお酒を飲んで暴れた。戸棚のガラスが割れた。子どもが怖くて泣き叫んだため、子どもを連れて実家へ避難した。」

「○月×日、夜10時に帰宅したら、妻がいない。また友達と遊んでいるようだ。これで今週3日目。」


このような記録が何十個とあれば、調停委員や裁判官も性格の不一致について、十分に納得してくれます。

実際に上記のような事実が本当にあったかどうかを証明することはできなくても、調停委員や裁判官が「どうやらこの人の言っていることは本当のようだ」と思ってくれれば、離婚は成立するのです。

このような事実をあとからいくつもでっちあげるというのは、けっこう難しいことなのです。そして嘘というのは必ずどこかで矛盾が発生しますから、調停委員や裁判官から質問を受けて嘘がバレたら、とても不利になってしまいます。

だから本当の事実と自分の本当の気持ちをきちんと伝え続けることが、離婚調停や離婚裁判ではとても大切なことなのです。

性の問題などは、事実として記載するには恥ずかしいと思うこともあります。しかしそこは我慢して、必ず事実を記載してください。

離婚調停や離婚裁判は非公開で行われますから、世間に知られることはありません。ですから、必ず事実を記載してください。離婚調停や離婚裁判では、精神的にまいってくることもあります。

そんなとき「自分は事実を述べているんだ。ウソなんてどこにもない」という気持ちがあれば、最後まで戦えるのです。事実というのはどんなときも「もっとも強い武器となるのです。

上記のような事実の記録は、どんな離婚原因の場合でも、とても役に立つものです。ですから離婚を考えているのなら、しっかりと事実の記録をつけておくとよいでしょう。

過去の事実についても、思い出せたらその場ですぐに紙に書いておくとよいでしょう。過去のカレンダーや手帳などを眺めながら、どんなことがあったのかをじっくり思い出してみて、どんどん紙に書いておくことも、とても有効な方法です。


・暴力、暴言を受けた場合は「医師の診断書」


相手の暴力や暴言が理由で離婚したい場合は、「医師の診断書」は暴力の事実を証明する強力な証拠となります。

そこで相手から暴力を受けた場合には、すぐに医者にいって治療をして、診断書を作成してもらいましょう。身体的な暴力ではなく言葉による暴言の場合は、精神科を受診して診断書を作成してもらってください。

相手からの言葉によって精神的にまいっている、と精神科の医師に言えば診察をしてもらえます。そして診断書を書いて欲しいと頼めば必ず作成してくれます。

この診断書と、先に述べた事実の記録の両方がそろっていると、暴力や暴言の事実はまちがいなく認めてもらえます。

このような事実を認めてもらえると、離婚成立はもちろんのこと、親権や慰謝料といったことも、とても有利に判断してもらえます。


・生活費を入れてもらえな場合は「通帳のコピー」「家計簿」


相手が生活費を入れてくれずに結婚生活が成り立たない場合は、生活に使用している通帳のコピーを提出しましょう。

結婚生活が順調なときは生活費が入っており、結婚生活が破たんし始めてから生活費を入れてもらえなくなったわけですから、生活費の入金がなくなったことのわかる通帳のコピーは、証拠として十分に使用できます。

また生活費を入れてもらえなくなったことによって、どれほど生活が苦しくなったかを表す「家計簿」も有力な証拠となります。


・浮気や不倫の場合「現場写真」「生活の記録」を使用


浮気や不倫というのは、相手が他の人と「性行為」をしたことを証明する必要があります。

具体的にはラブホテルや旅行などの「現場写真」が証拠となります。

しかしラブホテルや旅行などの「現場写真」を撮影することは、大変難しいのが現状です。調査会社に依頼しても、こちらか調査会社に対し的確に情報提供しなければ、現場写真を撮影することは難しいのです。

また、ただのデート写真では「性行為」をしたかどうかわからないとされてしまいます。

しかしただのデート写真であっても、自分が精神的苦痛を受けている証拠にはなり得ます。

また写真はなくても、相手の不審な行動などをつづった生活の記録などがあれば、結婚生活が破たんしている証拠としては十分に使用できます。

相手の浮気や不倫を法律的に証明することは、とても難しいのが現状です。

しかし相手に浮気や不倫の疑いがあり、その疑いによって結婚生活が破綻していることを証明するのは、生活の記録等があれば十分に可能です。

この場合、離婚原因は不貞行為ではなく、婚姻を継続しがたい重大な事由となります。

精神的苦痛を調停委員や裁判官にわかってもらえば、離婚が成立するのはもちろんのこと、慰謝料請求も可能といえます。

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